(中略)
プレプリント・サーバーの『arXiv』に発表された今回の論文によると、事後選択モデルというこのモデルは、後に未来でパラドックスとなりそうな出来事が起こる可能性はあらかじめ除外されるというもので、たとえばタイムトラベラーが自らの誕生を阻止できるなどという不穏な概念は排除される。「われわれのタイムトラベル・モデルでは、パラドキシカルな状況は検閲される」とLloyd氏は語る。
しかしこの理論は、パラドキシカルな出来事の発生を回避する代わりに、「起こり得なくはないが、通常は起こらないような出来事」の発生率を高める。「最初の状況にわずかな変化をもたらすと、パラドキシカルな状況は起こらずにすむ。一見、何の問題もないように思えるが、このことは、パラドキシカルな状況がごく近くに迫っているような場合、そのわずかな変化が極端に増幅されることを意味する」と、米IBM社のワトソン研究所に所属するCharles Bennett氏は話す。
たとえば、後にタイムトラベラーが祖父を殺害するのに用いられることになる弾丸が製造される際、異常な高確率で欠陥のある弾丸が作られる、といったようなことが起こる。そうでなければ銃が不発に終わるか、あるいは「ちょっとした量子的ゆらぎによって、弾丸が直前でそれる」ことになるはずだと、Lloyd氏は話す。
http://wiredvision.jp/news/201007/2010072923.html


































































































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